2011年12月20日火曜日

KCJLサテライト〜CTO順行性成功率90%以上を目標に!〜

 KCJLサテライトシンポジウム「Slender StyleのCTO First GW & Balloon〜順行性成功率90%以上を目標にするための秘密を探る〜」を開催いたしました。Slender Club Japanプロデュース企画です。
KCJL 2011は春に開催予定でしたが、震災にて延期となりこの12月に開催です。
夜のセッションでありながら、まずまずのお客様がいらして下さいました。ありがとうございます。
私は座長です。まずは座長のスライドとして、以前皆様方にアンケートをとったデータを発表させて頂きました。
なかなか興味深いデータではあり、最近の動向は解りましたが、しかし、”このGWを使うと成功率が上がる!”という答えは出ません。
各先生方からのご発表です。
皆様、なかなか興味深い内容、理論、技術、症例、エビデンスのプレゼンテーションでした。
もちろん、CTOアンテで90%以上というのはとても難しい数字です。しかし、それを常に目標にして、どんなデバイスをどのように使用しているか、それによって実現可能な数字であることをお話されていました。
ディスカッションもとても盛り上がりました!
ちょっと意地悪な質問を私は皆様にしました。
"ワイヤーって本当にコントロールできているの?"とか"Whipが少ないワイヤーって某社が言うけれど、みんなあの小さなクルクルを解って動かしているの?"などなどです。もちろん、皆様のワイヤーコントロールテクニックを知っていての話題振りです。
例えばレトロの小さなコークスクリューを呼ばれる部分を本当に1:1のトランスミッションをコントロールしてワイヤーを回しながら縫って伸ばしている人はいないと思います。ライブでも見たこともありません。無理です。ワイヤーを回している瞬間はチャンネルが見えているわけではありませんし、そんなの人間ワザではないと思います。そうではなく、先端の小さな曲げがをつけることで、Whipが少ないGWは、拡張期で冠動脈が伸びる瞬間にワイヤーが進んでいけるいい角度にあたるチャンスが増えているとのだと思います。それをコントロールと称するのは違うと思うのですが、しかし、無駄にグルグル回していくのではなく、じーっとその瞬間を待ち、ちょっと進んだ段階でそーっと進めていけるテクニックはコントロールだと思うのです。
アンテで見えない所をどのように掘っているのか。「ワイヤーの目指す方向を意識して、その方向に行かなければ、また道を大きく変更して進めていくのはコントロールです。決してワイヤー様の言うとおりではなく、ワイヤーを調教しているんです。」という舛谷、松陰両先生のお話でした。素晴らしいですよね!
また、唐原先生が、「ワイヤーを押し付けてたわんでいるときには何も出来ない。それは良くない状態で、そこから引いたときにワイヤーはコントロールされる」という趣旨のプレゼンがありました。みんな納得です。若いうちは、ガイドカテもワイヤーもとにかく押したがるのです。そして偶然engagementや通過することをまるでコントロールしているかのように誤解し、その偶然性が高いデバイスを"良いデバイス"と勘違いします。しかし、普通に考えて、よりトルクが伝わるのは引くときです。方向コントロールはその瞬間に行うのが効率が良いです。そして自分の思う方向を向いたときにモノを進めていく。このへんに気がつき、実践するようになると、ちょと一皮剥けてきた証拠です。
一緒に座長をしてくださった伊苅先生より、CTOを開けるときの心構えはどうかという質問に対して、皆様の答えは一緒でした。「より安全に!」です。CTOはほとんどが安定した病気であるので、よりよいQOLやprognosisを考えて治療するのに、合併症を起こしたり、他の枝まで壊したりするのは本末転倒で、それを極力避けるための戦略をとるというのが皆様の答えでした。
ここで、私はまたちょっと意地悪な質問をしました。"海外でインターベンションをする時に、魔神モードになることはないのか?"です。要するに、海外では単にCTOをあけてくれというオーダーが入ります。患者を診ずに、病変しか見ないのです。合併症も何も考えずに無茶な明け方をすることはないか?という質問です。
皆様の答えは「より安全を考えて治療をしている。引くところは、しっかりと引く!」が答えでした。やはり、Slender Clubの仲間は素晴らしい!
終了後の記念撮影です。
仕事が終わった達成感で皆様の笑顔が良い感じです。

このあとの反省会で唐原先生より「青森県中に勉強しに行った1週間から約5年たち、その病院で治療を行い、またCTOの企画に参加させてもらえるなんて...良い経験をさせていただいてありがとございます」と言われました。若い連中の成長は素晴らしいものです。もっと、もっと頑張っていただきたいと思います。
そしてその後、....とんでもなく厳しい反省会になっていきました。先輩方って怖いなぁ....まぁ、若い先生方の試練の夜でございました。

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