2011年8月30日火曜日

VIBE RX

VIBE RX...最初名前を聞いたときには「なんですか?」と思ってしまいました。すみません。
IVUS と balloonが合体したものです。
具体的にはVOLCANO社のeagle eyeの先端にballoonがついたデバイスです。
ワイヤーを通過させた後に、前拡張を行い、そのままIVUSで確認できるという、役に立つのか立たないのか、微妙なものです。しかも、balloonの性能は、やはり最近の良く通過するバルーンほどのモノは見込めない可能性はあります。
また、IVUSの先端にballoonがついているので、本当の末梢までのIVUS画像の確認はできません。また、少しballoonを末梢側に進めた段階でなければリングダウンできません。
Platinumになってから長さを測るマーカーがついているのは非常に私達には魅力なのですが、しかし、このVIBEにはありません。代わりに体外に出ているシャフト部分に目盛りがついていますが...これで長さを測るのは絶対に無理です!
最悪なのは、5Fr GCに入りません。どうやって、押し込んでも入りません。10ワイヤーでも入りません。ワイヤレスにしても、やはり入りません!私達Slender組には本当に辛い事なのです!
では、私達はどのように使用すべきか....。デバイスがあっても使用できないのは、良い適応の病変を見つけられないからだと思う私です。
....そうだ!ACSの時は良いかもしれない!
たとえば、こんな感じです!
(画像は、個人の特定ができないように加工されたモノです)
当科は、ACSで吸引が必要とされる場合には、6Fr以上を使用します。しかも、ACSの場合の多くの病変はそれほど固くなく、無茶苦茶な通過性は必要としません。しかし、前拡張はある程度しなければいけないのも事実だったりします。
そうなると、このIVUS & balloonが良い適応になるかもしれません。ワイヤー通過後、細めのballoonのついたVIBEを使用して、病変拡張後にそのままIVUSを通過させます。次はステントを入れるだけです。
いかがでしょうか?
皆様、その他にVIBEの良い使用方法があれば是非教えて下さい!

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