2011年3月20日日曜日

被ばく

今日も、救命センターにてお仕事に病院に行きました。
災害に直接の関係が無い疾患であっても、ちょっと遠くからいらっしゃる患者様にとって、今回のガソリン不足は切実な問題です。車でなければ移動できない地域の皆様はもの凄く困っております。調子が悪くても、病院までたどり着かないのです。大変な事です。是非、早期のガソリン不足を青森でも解決して欲しいものです。
さて、救命センターの張り紙があります。
「被ばくの可能性のある方へ」という内容です。
つまり、被ばくの可能性があり心配だというだけの受診は直接保健所で承り、体調が悪くて受診した方で被ばくの可能性がある方は、直接救命センターに入るのではなく、まず電話で連絡を頂きます。実際は、別な入り口より入って頂き、放射線の検査をうけてから、検査、治療となります。その旨の張り紙でした。
恐いのは、二次被ばくです。つまり、被ばく物質および被ばくした方が救命センターや通常の外来や施設にはいることにより、環境の被ばくをもたらし、その為にさらに被ばくが広がるということです。場合によっては、救命センターや病院そのものが使用不可能になります。
当院では、被ばくを伴う健康を害した方でも治療が受けられるような施設があります。ご安心下さい。しかし、一般の人達とは入り口なども違うのでご注意下さい。
被ばくに関しては、無用な恐怖感をマスコミがあおっている一方で、実際の怖さを理解していない恐怖という2つの面があります。
一時間あたりの被ばく量と、実際に一年間に私たちが浴びて良い(許されている範囲)被ばく量が一緒のレベルで報道されたりもしています。気をつけなければいけません。
また、自覚していなくても、実際には被ばくしている可能性もあるので注意が必要です。
青森にいらして、被ばくのご心配な方は、まずは病院までお電話をお願いします。宜しくお願いいたします。

とりあえず、私たちができる事は被災地からの患者様の受け入れという後方支援です。とても大切だと思っています。その環境を整えて、必要な医療を提供できるように頑張ります。

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