2010年5月9日日曜日

学問の都

華の都 東京は学問の都です。
田舎では勉強しにくい情報がいとも簡単に得られます。多くの研究会や学会が開催されます。
今日は、二つの学会、研究会にて勉強させて頂きました。
朝一番、もしくは夜行で移動するというインタべ業界の慣わしを守り、上京しました。
東京はすでに夏の日差しです。
暑いです。
目的を持って暑い中を真っ直ぐ歩くのはDHACの会則に触れそうで申し訳ないと思いながら歩きました。
CTO手技の標準化という、大きなテーマの御講演です。
あ、知っている先生が座長だ!(笑)
いやぁ、勉強になります。
成功率≧95%、MACE<1%が標準化には必要とのご提案でした。>
急性期/カテ室を出るまでではなく、治療全体、つまり慢性期までを治療の成功と考えるのが当然だと思うのですが、我々の一般的なDES挿入という手技は、再狭窄5%、MACE1%ですので、...大変です。PCI自体がまだまだ未熟で標準化されきれていない治療だという意見には私も賛成でいつもそう思っています。全く同感です。
そういう意味でもCTO治療全体の標準化は難しいのだなぁとつくづく感じました。まだ、CTOのクラス分類も治療すべきかどうかもディスカッションが必要なのですから。
ただ、ベースとなる最低限のテクニックと知識が必要なのは確かです。
先日、当科の若僧先生に20cm以上のSFAのCTOをやってもらいました。もちろんSuccessでしたが、ワイヤー操作などにまだまだトレーニングが必要ですし教え伝える事が沢山有ります。その辺がまずは標準化への第一歩かと自分では考えています。
ペリフェラルの合併症にいかに備えるかという御講演もありました。手技の合理化と合併症への考え方がよくわかりました。 やはり、都会は良いなぁー。勉強になります。
学術のお話もありました。
 あ、この人も知ってる!(笑)
時間の問題で、この学会は中座させていただきました。失礼をお許し下さい。

次は慣れない地下鉄に乗って移動です。
「この赤い丸の地下鉄に乗って、目的の駅に降りたらDの出口で地上に出るんですよ。」と詳しく教えてもらったおかげで、無事に会場に着きました。
 やはり、夏の都会の風景です。
休む暇もなく研究会が始まります。
大きな研究会です。
ある青森県の大きな病院からは、私が見かけただけで4人もの偉い先生がオーディエンスとして勉強にいらしてました。 凄い研究会ですね!
外人の偉い先生が大きなスタディの概要から細かい所まで教えて下さいます。日本人の偉い先生もそれにコメンテーターとしてお話下さいます。
 あ、知っている先生だ!(笑)
我々、田舎からきた偉く無い下々医師はメモを取ったり写真を取ったりで勉強です。これをネタにしばらく田舎ではお話ができそうです。嬉しい研究会です。
インタべ業界よりもはるかに規模が大きくお金がかかっています。ビックリします。会場の一流ホテルのコーヒーも美味しいです。
ある「インターベンションは必要悪だ」と私に話される偉い先生は、部下にライブ参加禁止令を出しているらしいですが、なるほど、我々のライブより数倍のお金をかけるこの研究会と比べると、我々のライブは肉体労働者・大工の棟梁の効率の悪い集まりにしか見えないのかもしれないと考えさせられるほどで、違う世界を感じるには十分すぎる規模でありました。
沢山の勉強をいたしました。
頭がパンパンです。
学問の都では日常がこのように過ぎていくのかと思うと、田舎にいるハンディキャップを感じます。
普段は、自分の発表が無いとなかなか研究会・学会は行きにくい歳にはなりましたが、一年に数回はこのように勉強をさせて頂いております。論文やインターネットで済ませられる勉強もありますが、やはり勉強に出ることは素晴らしいですね!

そのあとは、愉快な仲間達とともに...華の都ですね!

2 件のコメント:

yangt3 さんのコメント...

先日のCVIT地方会では、CorsairとEelを使われる先生に
お会いしました.
スレンダーCTOも、もっと沢山勉強させていただきたいです.

PTCA5Fr さんのコメント...

yangt3 さま
コルセアとeelの組み合わせですか。私もやったことはないのでどんなものか知りたいです。
情報の提供をお願いします。
まだまだ、勉強することが山のようにあります....。