2009年10月1日木曜日

研修医勉強会

研修医の皆様の勉強会がありました。毎週やっているようです。お疲れ様です。素晴らしいことです。
症例発表?研究?の途中から参加しました。
感想は、最近の若い人はモノを難しく考えるのが得意なんだなぁと思いました。学生の時のように、いろいろな事を魔法の呪文のように暗記して、それ以外の呪文は受け付けなくなってしまう呪縛に捕らわれているようです。
指導者がいない、症例発表会・研究会であることもなかなか辛そうです。「この所見は一般的なんですか?」「....さぁ、わかりません」
これで許されてしまうのが悲しいです。
医者は「わからない」「できない」というのが許されないという事に気がついていないのも若い研修医だからなのでしょう。私たちが「わからない」「できない」は直接患者の命に関わることなのです。ちょっとした勉強会でも、発表者が「わからない」では失格です。逆に開き直ってか、見たこともない事や調べてもいないことを、真理のように話すのもよろしくないように思いました。....だれか、中堅どころの兄貴分先生にちょっとお願いすれば済むことなのに。
私は、「救急部でみる循環器疾患」というお題を頂いてお話をしました。
「心筋梗塞と、解離と、肺塞栓と...について話してください」とカワイイ女医さんに頼まれるとNoと言えない私が馬鹿なのですが、ようするに、”何でもミソクソ一緒にしかわかってないので、循環器の病気は怖いから、...教えてください”的なご希望でした。
それぞれの、病態を考えると救急ではあまり困らないように思うのです。今回は、私なりにその辺やなぜこれらの病気は死ぬかを説明させて頂きました。
ちょっと疲れます。
のれんに腕押し。
研修医を学生と同じように扱おうかと悩む今日この頃です。レポート提出、毎日カンファレンス、毎日の細かい指導....それでも難しいんでしょうね。なかなか時間が無くて、じっくりこれらをやってあげられない私もよろしくないので反省しております。本も読んでこないで、質問する研修医にはうんざりします。もちろん、「教えてくれないから解らないじゃぁないか!」と逆切れする若者達には通じない道理です。
若い先生方、頑張ってくださいね!
私はもっともっと馬鹿でしたし、適当なお医者さんでした。でも、医者になってから結構勉強はしました。言い訳をせずにお仕事しました。それだけでで私程度にはなれます。
皆様にはもっと輝かしい未来があります。応援しております。

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