2009年6月30日火曜日

3ヶ月の研修医くんたち

6月30日で3ヶ月の当科研修を終了する先生方がいます。
医師になってすぐに当科にきて、一所懸命やっておりました。お腹がすいたときには美味しくないキャンディーを食べて血糖を上げてから心カテに入っていました。ときに体調を崩して休暇を取りながらも、仲間同士助け合って頑張っていました。みんな独身ですが、女性の好みもそれぞれ違ったのが友情の秘訣だったようです。(笑)
皆様お疲れ様でした。

研修医の先生方にあまり教えることができずに申し訳ないといつも思っています。しかし、「3ヶ月で何を?」...難しいです。
これから来る研修医の先生方は2ヶ月か1ヶ月です。あまりに短期間です。結局何も教えられずに終わる方々が多いです。
もちろん、教わる気持ちもなく、義務としてじっと耐える為に過ごす先生もいます。1ヶ月の研修で、夏休みと他科の学会出張休暇をたっぷり取って去っていく先生もいます。まったく意味のない無駄な1ヶ月です。最初から来ない方がお互いに良いのではないかと思います。
1年目から2年目のこの時期は、自分の進路を決めるだけではなく、医師としての基礎を身につける時期だと思います。適当な医者になるのか、しっかりした医者になるのか境目です。まぁ、適当でも、患者を全く診なくても(診れなくても!)、医者のライセンスがあればメシは食えますので、汗水流す必要がないと言われればそれまでで、むしろ、その方が偉くなれるかもしれません!(爆笑!)
この間、ある研究会である先生がおっしゃった言葉です。「"ごめんなさい"で済めば警察いらないと昔流行りました。医者も同じです。"治りません"ですめば、医者はいらないのです。"治りません"と"ボクは治せません"との違いもわからないのも困りますしね。」素晴らしい!
「血圧は、そうそう下がらないからねぇ」「糖尿病なんか、そうそう良いコントロールには成らないでしょう」「本来は手術適応なのに、患者様がご希望しないので手術はしないことにしました」よく聞く言葉です。
以下は私の考えです。生活習慣病のコントロールを放棄する医者は、医者として存在価値がありません。適応をしっかり説明・説得できない医者も、医者として存在価値がありません。どうしても自分の力が足りなかったり、医学全体の力が足りなかったりで、上手くできな事もあるのも事実ですが、そう簡単に「できません」はダメでしょう!
患者さんの希望は「治りたい」なのです。動物の本能は個体の存続であり種族の存続=「生きたい」=「治りたい」なのです。だから病院に来るんです。
前置きが長くなりました。医師に成り立ての先生に、ほんの数ヶ月で教えられることは、医者の存在価値なのではないかと思っています。
自分たちが医者として普通の心構えで仕事をしていることを見せてあげることです。
本に書いていることは本を読んで下さい。基礎的な事は、自分で勉強して下さい。社会人なのですから。プロフェッショナルなのですから。大切なことは、良いサービスをするために、目の前の人に何を提供してあげれるかを考えることです。
私も、先輩からそのように教えられて育ちました。そしたら、こんなお医者さんに成っちゃったのです。それを後輩に教えるしかできないのです。

あと、必ず研修医や学生に聞くこと「狭心症って何?定義は?」「心筋梗塞って何?定義は?」「心不全って何?定義は?」「動悸って何?」「肺炎って何?」「高血圧って何?「糖尿病って何?」....その他日常よくみる病気に「何?定義は?」と必ず聞きます。
定義と病態を把握すれば、治療は自ずと見えてきます。(見えない難しい病気もありますが...)しかし、本質を知らずに、「○○とう病気には××という薬」と書いているマニュアルを鵜呑みにして平気で処方をしやがる大馬鹿野郎達もいるのも事実です。困ったものです。
「マニュアル本に書いてますよ」と平気でぬかしやがります。
その、マニュアル本ってどのくらい信憑性があるのか解っていません。マスコミや世間に踊らされ、詐欺にあいそうな世間知らずのお坊ちゃまお医者さん達です。
だって、「マニュアル本」なんか、たとえば私のような適当な人が、カテの合間にちょこちょこ書いて、もしくはその後輩達に「ちょっと書いてくれない?」程度で下請けに出して、....そんな程度ですよ!(笑)
いえ、世間の先生のお怒りを買わないように、誤解されませんように弁解しておきます。マニュアル本にも凄い立派なのもあります。すべてが適当とは言いませんのでご理解下さい。
まぁ、そんな事を考えながら、根性塾とは言い切れない程度で申し訳ないのですが、医師基本塾程度のことで考えて研修をしていただいております。

循環器の専門的なことは余り解らないで終わってしまうのが残念な方は、是非、後期研修にもいらして下さい。
高等テクニックなどは、当科に魂を売ったらいくらでも教えてあげます!(笑)すごいあれとか、びっくるするこれとか!
心カテの専門的な事が解らないで残念な方は、是非、当科へ仲間入り宣言をして下さい。楽しい世界が待っています!だって、細いカテいじり放題ですよ!

2009年6月27日土曜日

CVIT2009 三日目

今日は朝7時からの会議....と思って会場へ行ったのですが、当科の坂本先生以外誰もいません。
おかしい。
坂本先生いわく「8時30分からじゃぁ、無いですか?」
「えっ?」
「確かメールに書いていたと思ったんですが、昨日吉町先生が7時からだというので、言い出しにくくて...」
「申し訳ございませんでした。」
そんなことで、無駄な早起きをして(坂本先生には、無駄な早起きをさせて...)愚かでした。
すみません。
8時過ぎには皆様集合されまして、会議は順調に開催されました。
さぁ、今日はライブです。
満員です。
香港からも中継されていました。
お金をかけてますね。
予定されていたお仕事が突然無くなっていたので、ライブをしばらく見た後にちょっとラーメン屋さんへ。
彩未というところです。
これは美味しい!
是非、また行きたいお店です。
さぁ、会場にもどって勉強です。
ランチョンは、お茶だけをもらって、入場させていただきました。
最終日なのでどこの会場も満員には成っておりませんでした。

青森・札幌便は、一日2便しかありません。
残念ながら時間も遅くなってきましたので、今日はおみやげを買って撤収です。

皆様、お世話になりました。
ありがとうございました。

2009年6月26日金曜日

CVIT2009 二日目

長蛇の列です。
ディズニーランドの並んでいる列ではありません。
ランチョンの列です。
本日は、片平先生のご厚意で「3Fr診断カテ」のランチョンの座長をやらせていただくことになりました。
おかげさまで満員でした。
一番早くランチョンのチケットが売り切れたそうです。嬉しいです。寺井先生、原田先生のSlender & less invasive worldが繰り広げられました。
素晴らしい内容でした。
ディスカッションも盛り上がりました。
何より、一人一人に良いサービスを提供しようという気持ちが、医師として立派なことなのだと思います。
終了後は秘密会議です。
某社の秘密の小部屋で内緒のお話です。
某社の人が狭窄モデルで、新しいステントを通過実験しておりました。
さぁ、そんな事をしているうちに、夕方のセッションです。
韓国のRah先生と一緒に座長です。
なぜかあちこちで縁がある先生です。
よく知っている先生なので安心して一緒にお仕事できます。
”その他”のセッションです。
内容も多彩であり、新しい発見があるので大好きです。
夕方遅い時間までお疲れ様でした。
さて、夕食に出かけると...すすきののビルが火事です!
大したことがなかったようで良かったですね。
さぁ、行った店は....
あれっ?ここはどこ?
居酒屋「しげる」
のれんには”TR愛”とも書いております。
ご主人の握るお寿司と、おさかな料理は絶品です。
次は定番の納豆パン。
しかし、....そのあとは......
心のこもった料理は、遅い時間に帰った口の中にいつまでも余韻を残しておりました。

2009年6月25日木曜日

CVIT2009 一日目

朝7時から、第1回CVITの評議委員会が開催されました。
組織に関して、選挙に関して、専門医に関して、インターベンション患者の全例登録に関して等、検討されました。
みんな仲良く一緒にやっていくのはよいことですよね。日本インターベンション会の数年間の悪夢から解放されました。

さて、朝一番の私はシンポジウムです。
TRI & Lessinvasive sessionです。
齋藤滋先生と佐藤勝彦先生が司会です。
齋藤先生のなぜTRIか?というオープニングより開始です。
世界の有名なradialistたちが大集合です。
前半は世界の先生方のTRIのお話、後半は日本の先生方のとくにless invasiveの方向のお話です。
私も、"virtual 3Fr Guiding catheter"に関してお話をさせていただきました。
大舞台に緊張です。

...実は、ちょっと途中で抜け出して、ポスターセッションでも発表をさせていただきました。
もう、貧乏暇無しです。
だめなら、当科の丹野部長にお願いしようと思っていました。
彼は昨晩ホテルに戻ってから一生懸命発表原稿を作成したという事です。
すみません。ありがとうございます。

さて、セッションにもどって、壇上のディスカッションです。
外国の先生方から、Slenderはどんな風に見えたのか...夜の懇親会で聞いてみます。

午前は、別会場のシンポジウムでは、我等がSCJの舛谷先生がCTOセッションでslender systemによるCTOのご発表をされていました。
また、当科の看護師の澤向もTRバンドに関して発表していました。
どちらにも、行くことが出来ずにすみません。
会場からの良い反応があったと聞いています。
お疲れ様でした。

お昼は、会場をちょっと視察です。
我々のチラシもあります。
嬉しいです。

今回のSlender Club Japanのブース&Slender girlです。
いかがでしょう?

某社はチロルチョコを配っていました。
広告が載っています。
もちろん、公取協のご指導にてアンケートなどをしっかりしてからのご褒美です。
決して何もせずにばらまいてはいけません。
公取協によると、景品はチョコレートやボールペンなどは好ましくないのだそうです。
テレホンカードや図書券は良いのだそうです。
金券なら良いというのは不思議ですが、公取協の定めなので正しいのでしょう。

自分たちのご褒美に、ラーメンを!
「てつや」本店。
おっ!お腹いっぱいのひと発見!
(しかし、本当はお腹いっぱいではなく、この後またもう一件行ったとか....)

午後は某所で秘密会議です。
あ、秘密の人がいた(笑)。
学会会場の中だけではなく、あちこちでこのような秘密会議や秘密の小部屋での様々なイベントがあります。
そちらに参加するのも結構しんどいです。

夕方からはポスターセッションに参加です。
当科の丹野部長の発表です。
問題のない英語で、ペラペラ発表しています。
オーディエンスも沢山!
大人気!

ポスターセッションには、多くの仲間達がいらっしゃいました。
嬉しいですね。
KYカーブの岡田先生。
femoral slenderの吉田先生。
元祖、5Frに0.010" wire & IVUSを考案した先生です。
5Frの良い適応をご発表されている秋田の佐藤誠先生。
座長は舛谷先生。

ある先生のポスターが貼られていないと、連絡がありました。
もしかすると会場を間違えていたり、何かの手違いが起きているのではないかと....
メーカーさん、知り合いの医師含めて、その先生に連絡を取るのに一斉に動きました。
残念ながら、連絡が取れませんでした。
そんな、アクシデントもありました。

ポスターセッションは充実していました。
オーラルでも良いようないいモノが沢山。
もったいないです。

しかし、この充実したセッションで皆様の熱い日々が解るようで楽しくなりました。

さあ!札幌の夜はこれからです。

2009年6月24日水曜日

北の街

無難に昨晩のお仕事を終え(と、自分では思っています)、朝から回診をして、書類を処分して、外来をやって、若い先生のPCIのお付き合いをして...おおっ!急がなければ!
午後からのお仕事に間に合うように飛行機で移動です。
天気は最高!
この辺はマグロが捕れる海峡かな?
到着!
ここは、札幌・北の街!
写真はタクシーからの撮影です。
ホテルに荷物を置いて、あわてて会場へ!
本日は、JSICとしては最後の評議委員会です。
なんか、感無量です。
終了後は、明日のセッションの同時通訳打ち合わせです。
シンポジウムなど、大きなセッションには双方向の同時通訳が入るんですって!
嬉しいなぁ!
でも、本当に英語に困っている若い先生方の発表には通訳がつきません。
大変そうです。
他人事です。(笑)
いやいや、私も座長もあるし、発表もあるので、そこは英語で頑張ります。
しかし、明日のシンポジウムが日本語でOKということでとても気楽に成りました。

ちょっと街を散歩しました。
なんか、見たことがあるマークのお店です。
ホテルの近くです。

札幌の夜は魅力的なのですが、しかし、明朝早くからCVITとして初めての評議委員会がありますので、今日は早く帰って寝ましょうと言うことになりました。
 写真はイメージ画像です(笑)
明日からのCVIT、皆様宜しくお願いいたします。
会場をウロウロしていますので、声をかけてくださいね!
そうそう、SCJはブースを出しています。
遊びに来てください!

2009年6月23日火曜日

当直の朝

公務員は通常の当直をこなします。
もちろん、日勤の後です。
当直業務以外にも、夜中に他科から呼び出されました。
私の科の疾患ではないようですが、直接当該科の先生を呼び出さないのにも原を立ててはいけません。
にっこり笑って、朝までの指示を出させていただきました。
明け方から、ちょっと判断に悩む患者様もいらっしゃいました。
やはり、経験を重ねても重ねても、一人一人の病態は違うので診断や治療は難しいですね。

そして当直の後はまた日勤です。
爽やかな朝です。
朝は爽やかですが、当直あけの医師は爽やかではありません。
某メーカーさんに朝あったときに「大丈夫ですか?」と心配されてしまいました。

今日も、PCI4件とPPI1件、診断?件入っているようです。
山盛りです。
おおっ、その前に夜中に入院していただいた患者を診に行かなければ!

夕方から大学に出頭命令が来ています。
頑張って行ってきます。

2009年6月21日日曜日

Mac Book Pro

朝の秋田は雨でした。
朝6時45分の電車で青森へ移動です。
車窓からはいい感じの田園風景です。

暇なので、電車の中からblogのアップです。
すでにコメントで暴露されたように、とうとう私もMac Book Proを購入いたしました!
以前のMac Bookですが、すでに?年間使用しました。
プレゼンテーションもずいぶんいたしました。
2007年約50個、2008年約60個、2009年6月現在で約40個です。
 使い込みました。
日本中どころか、世界の裏側まで旅をしました。
しかし、そろそろ引退時です。
液晶がビラビラしてしまうことや、電池が膨らんできて爆発しそうなことなどより、限界かなぁと思っておりました。
矢印に注目!
 爆発は恐いなぁ!

そして、今回購入!
Mac Book Pro13インチです。
名前だけかもしれませんが”Pro”がつきました。
ふふふっ!嬉しい!
厚さもこんなに違います。
購入して5日目ですが、3つのプレゼンテーションをこなしました。
また、ハードに使用しまくろうと思っています。
商売道具なので、贅沢な私を許してください。

もうすぐ青森に到着です。
帰ったら病院へ行って回診します。
公務員は日曜日おやすみではありません。(笑)