2009年5月26日火曜日

野辺地地区病診連携研究会

青森より車で40分ほど離れた地域に野辺地という街があります。
津軽と南部の分かれ目、下北への入り口という重要な地域です。
私たちも交替で、野辺地病院へ外来や循環器に関する医療の提供のために行っております、
しかし、単に外来をやって、目の前の患者をこなすだけというのでは不十分だと思いました。この地域の患者さまによりよい医療の提供をしたいということと、この地域の先生方に病院に紹介というのではなく顔見知りの医師に紹介していただくようになりたいということで、病診連携の会が実現いたしました。
今回のお題は「心電図」だったのですが...。
私の考えは、心電図をしっかり鑑別してから当院への紹介をというのではなく、緊急性があるかないかを判断していただくだけで救急紹介は十分だと思います。もしくは、「ちょっと危ない感じがする」だけでもご紹介いただく理由は十分です。”心筋梗塞かどうか解らないから紹介できない”のではなく”心筋梗塞かどうかわからないので紹介したい”というのが良いのではないかと思います。難しい心電図を一生懸命読む時代では無くなりました。コンピュータがある程度読んでくれたら、そこからは治療に入る時代です。主治医の先生が検査や治療の適応とご判断していただくのであれば、当院救命としては24時間いつでも緊急はうけますのでご遠慮なくということしか言えません。
そんな中で、病診連携の綱を太くすることの意味は大きく、何とかもっと地域として良い医療を提供できないかと考えて、発表をさせていただきました。
幾つかの不整脈症例と、虚血症例に関して説明させていただきました。結局、心電図だけでは全てを説明できないので、その他の検査と併用してやっています。という内容でした。
終了後の写真です。
皆様ありがとうございました。
何かございましたらご遠慮なく当科へご相談・ご紹介下さい。
私たちも治療後の患者さまをお願いすることも多いと思いますのでその折りには宜しくお願いいたします。

0 件のコメント: