2009年2月14日土曜日

青函PPI seminar 2009

青函PPI seminar 2009

2009214日「青函PPI seminar 2009」が開催されました。


青森組函館駅へ到着です。

函館駅でまずはおみやげを買いました。

青森駅とは大違いのおみやげ屋さんの充実には驚きです。

話題の”じゃがぽっくる”も、一人一個限定ですが手に入りました!

立ち食い寿司屋さんもあるんですよ!

すごいなぁ!


主催の国立函館病院の安在先生よりご挨拶をいただきましてスタートです。

会場は満員です

今回は3つのセッションにわけて企画をしております。

第一部は、フットケア、靴、そしてマゴット療法です。

青森より、看護師の坂本先生、技師の栗山先生、当院皮膚科の竹本先生のご発表です。

普段よく解っていない事を、わかりやすいように教えていただきました。

第二部が、インターベンション。

それぞれのワーストケースを持って行きました。

藤田先生、野田先生、會田先生、西田先生の症例です。

その時には「えっ!?」と思う症例であっても、あとで見ると何でもないことであったり、想定内のことであったりする症例もあります。根本的に最初から間違っているんではないかと思われる症例もあります。

まだまだ、PPIの手技が世界中で一定しない事が問題なのです。みんな、数の差はあれ、オリジナル手技をやっているのです。自分の信念から良いと思われる手技や、時間がかからない方法が自分に都合がよいからという理由の手技など、さまざまな方法が乱立しています。過去のインタベ業界の数とパワーのゲームで混乱を招いた負の遺産を引き継ぐことで、間違った方法がスタンダードに成らないことを祈っております。

さて、第三部は函館中央病院 形成外科の木村中先生の御講演です。

形成外科の立場より、閉塞性動脈硬化症への取り組みを御講義いただきました。

いや、見たこともない丁寧な治療を「これで簡単に治せます」とお話しされるのにはびっくりです。良いテンポで多くの症例をみせていただきまして、あっという間に時間は過ぎました。

4時間をこす長い研究会ですが、飽きることなくあっという間に終わりました。

会場も満員!座る席が無いほどでした。

みなさま、お疲れ様でした。

ありがとうございました。


PPIは、血管を拡げるだけです。下肢虚血を治療するうえでは大切でありますが、治療のほんの一部です。

冠動脈でも、ただ拡げるだけではダメだと我々は長い時間で学んできました。抗血小板剤の使用、ACE-I、βブロッカーの使用、心臓リハビリテーション....多くのものに支えられて現在の心臓の治療があります。

拡げるだけではダメだという冠動脈から学んだ事を生かして、フットケア、内服、虚血の解除、局所治療、一次予防、二次予防という全体を通してでなければ、閉塞性動脈硬化症には勝てないと思います。それらをトータルで行わなければ、治療を行うことが許されないのではないかと私自身は反省しております。自分が出来ることは拡げるだけであれば、それ以外のことは自分の仲間達にお願いして連携を持ってやっていくことが必須です。それをしない治療は許されないと思います。もっと多くの知識をもって、もっと多くの仲間達と供にこの病気に対してどうにか取り組んで行きたいと思っております。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この領域はまだまだこれからです。領域が多岐にわたるため、議論がまとまらないこともありますが、ひとつひとつ丁寧に、時間を割くことが必要かと思います。

私個人は、最近は専ら頸動脈と下肢動脈がおもなテーマですが、まだまだゴールは遠く、多くの仲間と議論を重ねたいと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

PTCA5Fr さんのコメント...

電車男@伊勢原さま
すみません、いつも生意気な事ばかり言って...。
濃いお兄様がたが多い業界だと存じ上げております。 電車男@伊勢原さまにも是非是非、頑張っていただいて、この領域のgold standardなるものを作っていただきたいと思っております。
今後ともご指導の程お願い申し上げます。